毎年春は新卒者や転職者の就活シーズンだが、今年は感染症により変化が生じている。人が密集するオフラインの企業説明会が中止され、人々は「オンライン求人」などを模索している。中国青年網・中国青年網の調べによると、すでに北京大学や清華大学などの大学が就職活動計画を調整し、従来の説明会をオンラインで行うことを決めた。ウェブサイトや微信公式アカウントで求人情報を発表し、オンラインプラットフォームで宣伝、履歴書の受け取り、筆記試験・面接を行う。また一部の学校が行う面接練習も「オンライン授業」に変更される。
大学生求人・就業センターは、手続きについても特別な措置を講じている。学生は先に電子版の資料を提出するか、郵送などの手段により資料を提出し、感染症が収まってから紙の資料を補う。
「特殊な時期」を迎えた新卒者の就活中の精神的な問題や指導の需要を受け、各大学が相談・指導サービスを提供していることに注意が必要だ。例えば北京大学就業センターは専門人員を毎日確保し、定期的に専門家によるQ&Aを行っている。学生による微信公式アカウントのコメント欄を使った質問を受け付け、電話サービスホットラインを土日も開放している。
専門家「オンライン求人と動画面接の備えを」
オンライン求人と動画面接はこれまでも珍しくなかったが、今回の感染症は企業求人の全面的なオンライン化を促す可能性がある。
各企業がすでに対策を講じている。調査によると、「春の求人方法を調整する」と回答した企業は54.6%で、「オンライン音声・動画による面接を行う」は72.7%。そのためオンライン化は今年の新卒採用のトレンドになる。これはオンラインの筆記試験及び面接の頻度が例年を大きく上回り、念入りな対策が必要になることを意味する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年2月14日