中国証券業協会は12日、2月11日までに多くの外資証券会社が、寄付金や救援物資などのかたちで中国に援助を申し出たことを明らかにした。外資証券会社は、新型ウイルスの感染拡大による影響が短期的なものにとどまる見込みで、中国経済の粘り強さや大きな潜在力、長期的に良好なファンダメンタルズに変わりはないとの判断から、中国経済と中国資本市場の先行きとチャンスに引き続き期待している。
ゴールドマン・サックスアジア太平洋エリア証券部門共同主管のパラダイス氏は、「中国が現在の難題を解決すると信じており、いつでも支援する準備がある」と話した。同社は、総額100万米ドルを中国赤十字会、国際医療チーム、疾病予防管理センター、予防基金会緊急対応基金に提供することを明らかにした。
多くの外資証券会社の責任者は、寄付金や救援物資を提供すると共に、中国の感染予防活動を慰問する意向を示し、中国が早期に流行を収めることを望んでいる。
モルガンスタンレーは、総額100万米ドルを寄付すると発表。中国の感染予防活動を後押しし、影響を受けている地域に必要な医療物資などを送るほか、流行が収まった後の回復作業にも協力する方針を示した。同社アジア太平洋地区共同CEOのゴクル・ラロイア氏は、「社会にフィードバックすることは当社のコアバリューの一つだ。当社は慈善機関と長期にわたって協力し、感染の前線にタイミングよく効果的な支援を行いたい」としている。