サバクトビバッタ、中国に危害をもたらす可能性は低い

サバクトビバッタ、中国に危害をもたらす可能性は低い。

タグ:サバクトビバッタ

発信時間:2020-02-17 13:52:02 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 一部の国は現在、史上稀に見る蝗害に見舞われている。農業農村部栽培業管理司の情報によると、中国国境地帯の地形及び気候的特徴とサバクトビバッタの移動の習性を考えると、サバクトビバッタが中国に危害をもたらす可能性は低いという。


 情報によると、サバクトビバッタはアフリカ及びアジアの熱帯・砂漠地帯の河谷及びオアシスの重大農業害虫で、飛行能力が高く食べる量が多く、巨大な群れを形成する。雨量が十分で季節風の時間が長いといった要因により、東アフリカ、西アジア、南アジアの一部の国が史上稀に見る蝗害に見舞われている。


 農業農村部栽培業管理司の責任者によると、中国の歴史上発生したバッタ及びサバクトビバッタの移動の習性には相似点があるが、異なる種に属する。専門家の分析によると、中国の史料にはサバクトビバッタの危害が記録されていない。ただし専門家の推測によると、雲南省や西蔵自治区ニャラム県にサバクトビバッタが分布している。摂氏40度前後はサバクトビバッタの幼虫と成虫が移動・活動するための条件で、相対湿度は60−70%に達しなければならない。サバクトビバッタの大発生における最大の拡散エリアは、ミャンマー、ネパール、インドだ。


 この責任者によると、春季に発生するバッタの移動方向は、インド〜ネパール〜ミャンマー〜中国の西蔵南部及び雲南省西部となっている。中国の国境地帯が崑崙山脈とヒマラヤ山脈により隔てられていることから、バッタが標高が高く寒い地域を移動することは困難だ。西蔵南部と雲南省西部が、ネパールやミャンマーのサバクトビバッタ発生エリアと隣接していることから、少量のバッタが季節風と共に中国に入る可能性は否定できないが、危害をもたらす可能性は低い。


 中国のバッタ観測・早期警戒・対策の能力が近年、向上を続けている。対策技術は世界トップ水準で、バッタ対策の薬と設備も十分に確保されている。国内でバッタが大発生するリスクは低く、その危害については予防・抑制が可能だ。農業農村部は今後、域外の蝗害の動向を注視し、かつ植物保護専門技術者により国境地帯のバッタ観測を強化し、域外の砂漠からの移動による危害を厳重に予防し、域内外バッタ対策の準備を全面的に徹底する。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年2月17日

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