「中国製造の力、中国経済の強靭さを信じている」
商務部研究院学術委員会副主任、地域経済研究センター主任の張建平氏は「通年の外資安定作業を徹底するため、さらに力強い措置を講じなければならない。外資系企業の秩序正しい操業再開、プロジェクト契約・実施を引き続き推進すると同時に、投資円滑化、ビジネス環境の改善、外資導入範囲・分野の拡大に取り組まなければならない」と述べた。
商務部部長補佐の任鴻斌氏は「今後引き続き外資参入分野を拡大し、通信・医療・教育・文化・金融などの分野の外資導入水準を高め、全国及び自由貿易試験区の外資参入ネガティブリストの項目を削減する。開放的な場を構築し、自由貿易試験区の改革開放の革新的な試行の加速を指導し、国家級経済開発区の貿易・外資安定の主力軍としての力を更に発揮する。外資の合法的な権益の保護を強化し、健全な外資サービス体制を構築する。外資の投資環境を引き続き改善し、『外商投資法』及び実施条例の実施を徹底する」と指摘した。
政策の支援と市場の潜在力が重なり、外資の長期的な経営・投資の自信を強化した。世界半導体大手インフィニオンの無錫工場の生産ラインが、2月10日より徐々に正常な稼働を再開している。インフィニオン・テクノロジー大中華区総裁の蘇華氏は、「今回の感染症は当社に短期的な挑戦をもたらしたが、当社は中国経済の強靭さ、市場の高い潜在力を常に信じている。政府の指導と社会各界の努力により、中国経済は必ず大きな活力を取り戻すはずだ。当社の中国市場における長期発展戦略に変化はない」と述べた。
米有名製造メーカーのハネウェルは中国で21軒の工場を経営しているが、すでに全面的に操業を再開している。同社中国総裁の張宇峰氏は「この21軒の工場は中国の取引先からだけでなく、世界各地からも注文を受けている。当社は中国製造(メイド・イン・チャイナ)の力、中国経済の強靭さを信じている」と話した。
中国外交部の耿爽報道官は、「米国企業を含む多くの外資系企業が最近、中国が間もなく困難に打ち勝ち、引き続き経済の健全かつ安定的な発展を維持することを信じていると表明した。感染症は各社の中国における投資・経営の決意と自信に影響を及ぼしていない」と表明した。
張氏は「全体的に見ると、今回の感染症は短期的に中国の外資導入に一定の悪影響を及ぼす。しかし外資の投資が中長期の情況をより重視しており、また中国が外資安定の取り組みを強化し開放を持続的に拡大することから、この短期的な影響は限定的だ。長期的に見ると、中国は外資導入で優位性を維持し、大きな潜在力を持つ。全体的な安定の大きな流れに変化が生じることはない」と判断した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年3月3日