中国国家発展改革委員会(発改委)を4日に取材した記者によると、「十三五計画(第13次5カ年計画、2016ー2010年)」で予定されていた貧困支援住居移転建設任務が完了した。貧困人口930万人が新居へと引っ越し、山奥や自然条件が劣悪な地域から転出した上、920万人が住居移転によって貧困を脱却。各地方政府による取り組みの重心は、建設工事から移転後のフォローへと移っている。
「十三五計画」が進められた2016年から2020年の間に、中国は優秀な人材が育たない劣悪な環境に住む約1000万人の貧困人口に対し、貧困支援のための住居移転を計画していた。全国22カ所の省・自治区・直轄市に集中移転地区3万9000カ所が設けられ、移転用住宅260万戸あまりが建設された。
今後の見通しについて発改委の責任者は、地方政府に移転後の措置を促し、産業の発展、就業の支援、社区(地域コミュニティ)の管理、社会参加などのフォローを強化する方針を明らかにした。また、1万人以上の超大型移転用住宅区プランを策定し、移転対象者の生活安定という問題の早期解決を図り、新しい環境への適応、新しい社区への参加をサポートし、貧困支援のための住居移転を成功させるとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年3月5日