新型コロナウイルス肺炎の感染対策において、テクノロジーの力が現場の各所で輝きを放っている。
大国の重器、まばゆい「特殊兵」に
空軍は2月13日未明、中国が自主開発した6機のY-20を含む3種・11機の輸送機を派遣し、軍隊湖北省支援医療チームの隊員と物資を武漢市に空輸した。情報によると、これは国産Y-20大型輸送機による初の非戦争軍事行動で、また緊急大規模空輸任務に向け空軍が現役中・大型輸送機の体系的・大規模出動をかけたのも今回が初。
旧暦大晦日の夜、火神山医院の建設現場にて、北斗高精度測位設備が武漢市の支援に駆けつけた。千尋星矩SRS端末により、現場の大半の測量を一度に完了し、2軒の病院の速やかな施工に向け貴重な時間を稼いだ。
兵工集団とアリババが共同設立した千尋位置公司は2月10日、正式に「飛翼行動」を開始し、「ドローン戦疫プラットフォーム」を構築し、全国にサービスを提供した。ドローンによる正確な散布、巡回点検及び声掛けなどの防疫作業を実現した。
北斗とインターネット、モバイルネットワーク、ビッグデータ、クラウドコンピューティングなどを結びつけ形成された「北斗+」情報製品は、感染者の行動の軌跡を正確に特定し、社会に公表することができる。大都市、特に末端コミュニティの感染対策の徹底に、重要なデータサポートを提供した。
5G技術、感染対策の現場で活躍
航天科工傘下の航天江南蘇州江南公司は速やかに9台の「移動病院」を集め、関連省の緊急医療救援隊と共に武漢市の15カ所の仮設病院に駆けつけた。
「移動病院」には手術車、医療技術車、通信指揮車、水・電力・燃料保障車、生活車、宿営車など約10種の特殊車両が含まれる。これを展開すると二級甲等総合病院と同等の条件を備える。機動性が高く、モジュールを組み合わせることで速やかに展開できる。治療の幅広い機能を持ち、手術、緊急診断・治療を行える。同時に救援人員の基本的な生活の需要を満たす。
中国電信は12時間で解放軍総医院と武漢火神山医院の5G遠隔立会診療システムの構築に成功した。中国聯通の5Gスマート医療サービスプラットフォームは、各級衛生・医療機関に協力し、各地の複数の医療機関の間、同一病院内の各エリアの医療従事者間の安全かつスムーズな遠隔勤務交代、移動回診、遠隔動画立会診察などを実現する。中国移動は提携先と共に、5G技術に基づく移動型医療用検温巡回ロボットを設置した。これは駅、広場、ビジネスエリア、病院、学校、コミュニティ、重点エリアなどで広く活用できる。
インターネット、物資保障の生命線を構築
北斗に基づく京東物流スマート配送ロボットは、各地から送られてきた医療物資を速やかに病院内の隔離エリアに届け、武漢市の病院と配送拠点間の「物資の生命線」を構築した。
全国各地で数十万台の北斗端末が物流業界に進出している。北斗の正確な測位により、位置情報が一目瞭然だ。
AIの能力を持つスマートコールセンターロボットは、電話を使い市民と一対一で通話できる。調査、通知、再訪問に用いられる。疾病管理システムの情報収集に協力し、人の手による作業の効率を大幅に高める。関連技術はすでに武漢防衛戦の一斉調査で使用されている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年3月7日