新型コロナウイルス肺炎の流行は多くの「料理の達人」を生み、企業が次々と業務を再開するにつれ、飲食店も賑やかになり始めている。
上海CBDの1つである新天地付近の不動産会社に勤務する麗麗さん(仮名)は第一財経の記者に対し、新天地の一部の飲食店は営業を再開し、繁盛している店もあり、昼時には入り口に行列ができていると話した。
上海の感染症流行は落ち着きつつあり、輸入症例がわずかにあるだけである。しかし、消費者はまだ慎重で、飲食店が過去の賑やかさを取り戻すにはまだある程度の時間が必要と見られる。
昨年4月にオープンした中山公園付近にあるネットで話題の洋食店は、今年1月中旬まで毎日昼に満席となり、土日は行列ができていた。しかし、感染症発生後に閉店し、現在は営業を再開したが、客はまだ少ない。
感染症はまだ終息しておらず、同店があるコミュニティの管理者も非常に慎重で、食事時になると巡回に訪れる。来店客減少による売上高へのダメージに対応するため、同店は出前を開始した。
1カ月で650万元損失 ミシュランレストランも出前
外灘にあるフランス料理店ジョエル・ロブションは4年連続で上海ミシュラン2つ星を獲得した。2019年に死去した創始者のロブション氏は世界の飲食業界の伝説的人物である。感染症流行は世界的に評価が高い同店にもダメージを与えた。
ジョエル・ロブションの責任者によると、感染症抑制期間に外灘店は1カ月以上閉店した。傘下の静安寺エリアの芮欧百貨にあるル・サロン・ドゥ・ジョエル・ロブションは店内飲食を1カ月以上停止し、出前のみで提供した。しかし、出前も提供できない時期があり、1カ月で約650万元の損失が出た。