世界的な規模で、個人用保護具の需要が40%増加している。毎月世界中で8900万個の医療用マスク、7600万個の検査用グローブ、160万個のゴーグルが必要とされている。
海外での新型コロナ感染拡大に伴い、米国の医療・看護用品も大きく不足している。西南証券チーフアナリストの張剛氏は「中韓専線直撃」という番組で、「世界の多くの国で感染が拡大し、医療・看護用品の需要が急増していることを背景に、米通商代表部(USTR)は数十種類に上る中国製医療用品に対する関税を免除すると発表した。対象製品にはマスク、消毒用ウェットティッシュ、防護手袋なども含まれる」と述べた。
中国の製造業は積極的に生産を拡大しており、世界の需要を満たすことができる見通しだ。中国石化と中国機械工業集団が共同建設した燕山石化メルトブローン不織布生産ラインは、3月6日に稼働開始した。建設期間は僅か12日、通常なら半年かかる工事だった。計画によると、中国石化は新規生産ラインを北京燕山石化で2本、江蘇省儀徴市で8本建設しており、4月中旬に生産開始する予定だ。3月10日までに、中国石化のマスク新規生産能力は1日あたり100万枚以上に達する見込みだ。中国海洋石油の全自動マスク生産ライン8本は3月20日に全て稼働し、新規生産能力は1日あたり60万枚に上る見通しだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年3月10日