中国財政部が24日に発表した統計によると、2020年1-2月の全国一般公共予算収入は前年同期比9.9%減の3兆5232億元、中央一般公共予算収入は同11.2%減の1兆7242億元、地方一般公共予算本級収入は同8.6%減の1兆7990億元だった。全国の租税収入は11.2%減の3兆1175億元、税外収入は1.7%増の4057億元だった。
中国社会科学院財経戦略研究院の楊志勇研究員は、「新型肺炎感染拡大の影響で、1-2月は一部の経済活動が一時的に停止した」とし、「財政収入の前年比での減少は想定内だ。操業再開が進み、経済活動が徐々に正常化するのに伴い、財政収入も回復する見通しだ」と語った。
主な税収項目から見ると、1-2月の国内の増値税収入は前年同期比で19%減少、消費税は10%減少、企業所得税は6.9%減少した。輸入貨物の増値税・消費税は25.1%減少、関税は14.3%減少した。
注目すべきは、1-2月に証券取引印紙税が前年同期比で77.2%増加したことだ。「国際金融市場の変動が激化なか、中国資本市場は相対的に安定推移しており、強靭性が徐々に顕在化している。この数値は中国資本市場で活発な取引が行われ、市場マインドが高いことを示す」と楊志勇氏は語る。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年3月25日