浙江省政府が先ごろ「消費浮揚と経済成長促進に関する実施意見」を発表したことが24日、浙江省商務庁への取材で分かった。デジタルやヘルスケア、自動車といった分野での消費に焦点を当て、潜在需要の掘り起こしを加速させる狙いだ。新型コロナウイルス感染症の流行が落ち着いた後、購買意欲を喚起し、消費の高度化を促進して、国内市場の拡大につながる強力な政策的後ろ盾を提供する。
同意見では、各地方政府に対し、感染拡大の防止を前提に、終息後の消費回復や潜在需要の顕在化といった機会をしっかりと捉えるよう指示。デジタルライフを送る上での新たな消費や、繁華街の再開発、安心して消費できる最適な環境づくりなどに関する「6つの行動」を実施するよう求めた。
また、16項目に上るは消費浮揚の具体的な措置にも言及。杭州市における自動車購入規制の秩序立った緩和促進や、週4~5日のフレックスタイム制の導入促進などの内容が盛り込まれた。
さらに、都市部と農村部における自動車の潜在需要を喚起することにも言及。杭州市で自動車購入規制の秩序立った緩和を促進するほか、買い替え促進策や農村向け販売促進策、農村振興策を策定して、農村部における自動車の潜在需要を掘り起こすほか、中古車市場の流通を拡大し、オンラインとオフラインの両方の販路を拡げるなどして、自動車消費を促進する方針だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年3月25日