新型コロナウイルス感染による肺炎発症が世界的に広がり、感染症の流行が厳しさを増すなか、海外にある中国企業の多くは防疫対策を講じて生産を確保し、現地の経済発展と防疫対策に貢献している。
米カリフォルニア州ランカスター市にある比亜迪(BYD)の工場では、2013年にわずかだった従業員は今や約800人に増え、その多くが現地の米国人だ。北米電動公共交通市場の先駆者として比亜迪は、積極的に防疫対策を講じて感染症流行に対応し、中国人と米国人従業員の健康と正常な生産活動を維持している。
比亜迪北米公司の責任者は、従業員とその家族、全米のサプライヤー、提携パートナーの健康と安全を最優先に考えていることを明らかにした。衛生・消毒措置を強化し、従業員の不要な外出と来訪者を制限すると共に、最近会社に戻った従業員に対する隔離予防を実施している。また、リモートオフィスなどの手段を使って自社と提携パートナーの仕事を進めている。
現在、同社中国深圳工場のマスク生産能力は1日当たり500万枚で、将来的には1000万枚に達する見通しだ。自社で生産したマスクは北米の従業員に支給し、従業員の健康維持と安全防護を強化すると共に、北米の防疫対策に貢献している。
英ロンドンに本社を置く中国電信(欧州)有限公司は、欧洲地区で計24カ所の支社と支店を展開している。防疫対策が功を奏し、発症した従業員はいないという。