同社総経理の曹力氏は、全体的に欧州事業が大きな影響を受けていないと説明。感染症流行が業界のモデル転換を進めるなか、同社もクラウドとオンライン事業の強みを発揮し、感染症流行の対応に努めていると話した。
ボスニア・ヘルツェゴビナ南部のチャプリナ市にある泛欧5C回廊高速道路第一区間プロジェクトは、本社が武漢にある中建三局が建設を請け負っている。
プロジェクト責任者の蔡磊氏は、緊急対応策を迅速に定めて防疫対策グループを設立し、厳格な予防・抑制措置を講じていると説明。現場オフィス、食堂、トイレなどの共用エリアの消毒を毎日実施し、現場の反閉鎖式管理も行うほか、中国から戻った従業員に対する監督と14日間隔離などを実施していると話した。
感染症流行がもたらした人手不足を克服するため、プロジェクトチームは残業を増やし、わずか1カ月余りで荒れた野原の上に宿舎、オフィス、娯楽施設などの新たな拠点を設営した。中国企業の工期通りの完成を目指す切迫感と責任感が現地人の多くを感動させ、現地従業員も積極的に残業を行い、プロジェクトのための水源確保などに努めている。
「中国企業の従業員の必死さが中国人の精神力を示し、現地住民の信頼を勝ち取った。これは、感染症流行中にプロジェクトを進めるための重要な要素となる」と在ボスニア・ヘルツェゴビナ中国大使の李平氏は話している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年3月29日