企業のコスト引き下げを図るもう一つの大きな措置は、減税・費用引き下げ政策だ。これについても政治局会議は、各種の減税・費用引き下げ政策を実行すると強調した。
中国が進めている税務改革は大きな効果をあげている。上場企業ではここ数年、税務費用が低下した。これが企業の収益力を高め、企業の不確定リスクに対するヘッジとコスト上昇圧力への対処を支えることで、企業の生産・経営効率の向上などにおいて実質的な作用を果たしている。
減税・費用引き下げの効果が表れてくれば、研究開発、コア技術開発、生産技術改造などで企業が投資を拡大し、競争力を高めることができる。また、上場企業のハイクオリティな発展も進み、上場企業に対する投資家の信頼感向上につながる。
現在、中国企業の営業・生産再開率が高水準に達し、特に上場企業の再開率が高いことは、少なくとも3つの作用をもたらす。一、企業の収益が回復する。二、重点産業に従事する上場企業の営業・生産再開が「牽引役」となり、同業他社の営業・生産再開を促す。三、中国経済発展の靭性と安定運行が確保されれば、経済の安定によって資本市場の運行と投資家マインドも安定する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年3月31日