中国建設銀行アスタナ支店が発行したオフショア人民元建て債券「雄鷹債」がこのほど、カザフスタンの首都・ヌルスルタンにあるアスタナ国際取引所と香港証券取引所に上場した。中央アジア初のオフショア人民元債となる。
中国建設銀行アスタナ支店の王松華総経理は1日、「雄鷹債」について説明した。それによると、今回の発行額は10億元、期間は2年、利率は2.95%で、建設銀行、農業銀行、中信里昂証券(CLSA)、みずほ証券、スタンダードチャータード銀行がジョイント・グローバル・コーディネーター、ジョイント・アカウント・マネージャー、ジョイント・リード・マネージャーを務める。調達した資金は「一帯一路」関連のプロジェクト建設の支援に充てる。
アスタナ国際金融センターのケリンベトフ総裁は、初の人民元債の発行は「一帯一路」の枠組みの下、カザフスタンと中国の金融協力が大きく実を結んだものだと評価。アスタナ国際金融センターやカザフスタン、延いては中央アジア全域におけるオフショア人民元市場の発展を促進するだろうと述べた。
アスタナ国際取引所のベネットCEO(最高経営責任者)は、「雄鷹債」は当取引所の「一帯一路」ボード初の人民元建て商品であり、「一帯一路」のカザフスタンにおけるプロジェクトに新たな資金調達方法を提供するものだと述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年4月3日