北京の一部の乗客は最近、朝と夜のラッシュ時に一部の地下鉄路線で、運行中に停車する場合があることに気づいている。北京市地鉄運営有限公司(以下「同社」)調整・指揮センターが2日発表した情報によると、車内の乗車率を抑制するため、一部の地下鉄路線は絶えず運行間隔を狭めている。これにより設計上の折返し能力を超え、一部列車が終点の近くで停車し折返しを待つ必要が生じている。
同社が管轄する1・2・5・6・9・10・13号線、昌平線、八通線の9本は、最小運行間隔を2分以内に狭めている。特に5号線の最小運行間隔は1分45秒で、列車間の距離は最短14メートルのみとなっている。
同社調整・指揮センター乗客調整技術者の韓慶龍氏は「超過密運行ダイヤの採用後、多くの路線が過去最小間隔に達し、一部路線で終点折返し能力の不足が生じている。例えばある列車の折返しには2分かかるが、運行間隔がすでに2分以内になっており、列車の圧力が蓄積し、終点付近で停車し待機する必要がある」と述べた。
韓氏によると、列車の圧力蓄積は主に信号などの能力が設計上の極限値に達することで生じる。同社はすでに各種ルートを通じ乗客に説明を行い、協力と理解を求めている。同時にこの超過密運行ダイヤは感染対策期間中のみに限られ、感染状況の好転と乗客の需要の増加に伴い同社は適時ダイヤを調整し、通常通りのダイヤで運行を再開する。
説明によると、同社が管轄する16路線の乗客は現在、毎週10−15%のペースで増加している。現在は感染発生前の3割ほどの水準に戻っている。
統計によると、「超過密運行ダイヤ」の採用後、地下鉄15号線の朝のラッシュ時の「最大断面満載率」は、ダイヤ調整前の49%から43%に低下した。昌平線の朝のラッシュ時の「最大断面満載率」は35%から32%に低下し、予想の効果に達した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年4月3日