中国国務院常務会議は7日、第127回広州交易会(広交会)を6月中旬から下旬にオンライン形式で開催することを決めた。中国で最も歴史ある見本市が初めて完全なオンライン形式で開催されることになり、国内外のバイヤーは一歩も外に出ずに発注し、取引することが可能となる。
新型コロナ感染症が世界的に蔓延し深刻な状況となるなか、会議は国内外のバイヤーにオンラインで製品を展示し、先進的なIT利活用で全天候型オンラインプロモーション・マッチング・オンライン商談などのサービスを提供、良質で特色ある商品のオンライン貿易プラットフォームを構築することを決めた。
中国国際経済交流センター(CCIEE)の張燕生首席研究員は、「オンライン広交会」の開催について、「ブースや商談室、ホテルなどの制約を受けない」とし、更に重要な点として「これまでの貿易は量を重視してきたが、これからは丁寧で集約度の高い物が求められる」と指摘した。「『オンライン広交会』はまさにこのような機会を提供することが可能で、クラウドコンピューティングやビッグデータ、 産業用モノのインターネット(IIoT)などの実践の中で貿易の質の高い発展を後押しする」との見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年4月8日