海南省人民政府は6日、「海南省国家スポーツ観光モデル区発展計画(2020-2025)」(以下、「計画」)の通達を発表した。
「計画」では、海南スポーツ発展基金の設立、海南スポーツ産業グループの構築、大規模スポーツ観光企業の上場奨励、海南スポーツ産業の市場化を進める方針が示された。
「計画」によると、海南省のスポーツ大会は市場化が進んでおらず、トップレベルの大会が少ない上に影響力と収益力も弱いため、政府の財政支援に頼っているのが現状だ。今後は、海南スポーツ発展基金の設立や、スポーツ知的財産権の取引および投融資プラットフォームの構築を推進。また、企業と資本の誘致を強化し、海南スポーツ産業グループの構築を進めることで海南スポーツ企業の強大化を図り、スポーツクラブの建設と株式制、会員制の経営モデルを支援し、市場化と産業化を促進する。
さらに、コア競争力を持つスポーツ観光民営企業の支援と育成を進め、地元の大規模スポーツ観光企業の上場を奨励すると共に、クロスボーダー経営と海外M&A(買収合併)を実施し、製品輸出とサービス貿易の拡大を図る。地元の中小・零細スポーツ観光企業の支援も強化し、知的財産権を有する著名なスポーツ観光企業ブランドを育成。また、国際的な影響力を持つクロスボーダースポーツ企業を誘致し、海南省での本社設立を後押しし、世界レベルのハイエンドなスポーツ大会ブランドの参入を促進する。
「計画」は2段階に分けて進められる。2020年から2022年までは、スポーツ観光のデモンストレーション効果を出してブランドイメージを確立する。海南省の特色を持ったスポーツ観光管理システム・メカニズムを構築すると共に、スポーツ観光の規範標準を制定。海南省の特色あるスポーツ観光製品ポートフォリオをつくり、スポーツ観光製品の多様化を加速する。その後、2023年から2025年までに国家スポーツ観光モデル区を完成させる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年4月7日