ドイツとフランス、歴史的な景気後退を迎える

ドイツとフランス、歴史的な景気後退を迎える。

タグ:ドイツとフランス 景気後退

発信時間:2020-04-10 16:55:37 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 複数の機関は8日、新型コロナウイルスによりドイツとフランスの経済生産は過去数十年で最低の水準まで落ち込んでいる。欧州最大の経済国である両国は、苦しい景気後退に直面している。しかし専門家は、両国の経済は2021年に盛り返す見通しと指摘した。


 【10年ぶりの景気後退】


 ドイツでトップの経済研究機関6社は報告書の中で、新型コロナウイルスの感染拡大を遅らせるための操業停止措置が世界経済に影響を及ぼしており、輸出大国であるドイツの第2四半期の国内総生産(GDP)が10%弱減少すると予想した。


 AFP通信によると、ドイツの第2四半期のGDPの下げ幅は、2008−09年の金融危機の四半期ベースで最大の下げ幅の2倍にのぼり、上述した研究機関が1970年に記録を開始してから最も深刻な下げ幅になる。


 各機関は「新型コロナウイルスにより、ドイツで深刻な景気後退が生じる。第1四半期のドイツ経済は前年同期比1.9%減になる」と予想した。


 ペーター・アルトマイヤー独経済エネルギー大臣は、ドイツ経済は今年、2009年以降で最大の下げ幅を記録し、約5%減になると表明した。


 フランス銀行(中央銀行)は、フランスの今年第1四半期のGDPは約6%減となり、1945年以降で最悪の景気になると表明した。フランスはすでに「テクニカル・リセッション(技術的な景気後退)」に陥っている。


 先ほど発表された公式データによると、フランスの昨年第4四半期のGDPは0.1%減だった。AFP通信によると、2四半期連続でGDPが減少すれば景気後退と認定される。


 AFP通信は、これらの予測は仏独の長年に渡る経済成長が止まることを意味すると伝えた。アルトマイヤー氏は「10年の経済成長後、今年は後退を経験することになる」と述べた。


 【来年は盛り返すか】


 独仏両国は現在、他の多くの国のように感染拡大を防ぐ多くの措置を講じている。これには国民の自宅待機、学校・商店・工場の閉鎖などが含まれる。アルトマイヤー氏は「ドイツの経済回復のペースは、人員の活動の規制緩和の時期によって決まる」と述べた。


 フランス中央銀行の予想によると、規制を2週間実施するたびにフランスのGDPが1.5%減少する。新型コロナウイルスの感染状況が深刻なため、フランスの経済活動は3月の後半2週に32%激減した。フランス銀行のビルロワドガロー総裁は、4月の状況は少なくとも3月末と「同じぐらいひどくなる」と述べた。


 しかし両国の経済は2021年に盛り返す見通しだ。上述したドイツの研究機関6社は、ドイツ経済は2021年に5.8%成長すると予想した。7日に発表された専門家の報告書は、ドイツのGDPは2020年通年で4.2%減少すると予想したが、ドイツには大幅な景気低迷に対応する十分な資金があると指摘した。


 ビルロワドガロー氏はラジオ・テレビジョン・ルクセンブルクに対して、フランス経済は2020年に深刻なマイナス成長に陥るが、2021年に盛り返すと述べた。


 欧州各国の政府は大規模な経済支援計画の実施により、感染症の企業及び労働市場への影響を和らげることを約束している。ドイツは1兆1000億ユーロ(約1兆2000億ドル)の支援計画を発表し、欧州全体で最大規模となっている。ドイツの支援内容には、国による企業融資の担保、労働時間が減少した労働者への補助、感染症の影響が最も深刻な企業への直接的な資金提供などが含まれる。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年4月10日


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