中国政府は21日、インドネシアの首都ジャカルタにある東南アジア諸国連合(ASEAN)事務局ビルで、新型コロナウイルス感染拡大防止に向け、同事務局に医療物資を寄付した。同事務局のリム・ジョクホイ事務総長は、医療物資の引き渡し式典で中国側に感謝の意を伝え、新型コロナ感染拡大防止対策でASEANと中国が協力することを強く支持するとした上で次のように述べた。
「新型コロナの発生以来、双方は国と地域のさまざまな面で感染拡大防止に向けた協力を積極的に行い、透明かつ迅速な技術交流と情報共有により、新型コロナが及ぼす公衆衛生や貿易、観光への影響を軽減してきた。感染拡大の危機に直面する中、中国側から医療物資の支援を受けたことで、ASEAN事務局で働く300人以上が助けられたことは確かだ」
鄧錫軍(とう・しゃくぐん)駐ASEAN中国大使は、この苦しい時期に中国は一貫してASEAN側に立ってきたと強調。同事務局に必要な医療物資が不足していることを把握すると、中国政府はこれを重く受け止め、開発途上国を支援する中国国家国際発展合作署を通じて、ASEAN事務局にマスクや非接触体温計などの医療物資を寄付したと説明した。その上で、今回送った医療物資がASEAN事務局の全職員の健康維持に役立つことを願っていると述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年4月22日