中国湖北省と武漢市の区・県全域は現在、新型コロナウイルス感染拡大リスクの低い地域に警戒レベルが引き下げられている。
中国共産党中央政治局委員、国務院副総理、中央指導小組(グループ)組長を兼務する孫春蘭氏はここ数日、中央指導グループを率いて、同省の黄石市と武漢市を視察。「中央新型コロナ対策活動指導グループ」の計画を実行に移し、感染症対策を標準化して、生産活動と日常生活の秩序の回復を全面的に促進するよう強調した。
武漢市では、5カ所の指定病院のほか、2級以上の公立病院が全て外来診療を再開したほか、普通高級中学(高等学校普通科に相当)の卒業学年は5月初めの授業再開を予定している。孫組長は、武漢市内の漢口病院と第二中学校(高校)、繁華街の天地商業街を回り、さまざまな感染防止対策の実施状況について徹底調査を行った。
その上で、各医療機関に対し、厳格な院内感染防止対策システムの確立や、来院者への体温測定の実施、健康状態を示す「健康コード」のチェック、入院患者と付き添い人全員への核酸検査の実施を強く訴えた。