アップルは初の5Gスマホの発売延期を検討している。BMWやVWなどの自動車メーカーが相次いで生産計画を調整し、欧州の多くの工場を閉鎖した。
突如訪れた感染症は、世界のサプライチェーンを乱した。グローバル企業が真っ先に影響を受けた。より多くの企業がサプライチェーンの収益と穏健性の間のバランス関係を見直す可能性がある。
感染症はさらに、マスク、防護服、人工呼吸器、薬品などの感染対策物資の供給の大きな不足を露呈した。より多くの国が公衆衛生などの重要分野の生産の主導権を戦略的に注視し、把握することになる。海外メディアは、感染症は活性剤のように世界のサプライチェーンの調整を加速すると伝えた。
シンガポール国立大学の学者である顧清揚氏は、「一部の経済体は将来的に生産の統合性と自主制御性をより重視し、一部のサプライチェーンの地域集約を促す。リスク分散を考慮すると、サプライチェーンの多元化は重要な選択肢になる。しかしこれらはサプライチェーンの調整であり、覆すわけではない」と指摘した。
産業の整備の程度、労働力の素養、インフラ状況、イノベーション力などの重要指標を見ると、中国が世界のサプライチェーンの重要な部分であることが事実によって証明されている。さらに大規模な市場と開放のボーナスがあり、中国の優位性が非常に際立っている。
中国米国商会とPwCが先ほど発表した調査報告書によると、回答した在中米国企業の7割以上が、感染症により生産・供給・調達業務を外部に移転することはないとした。これらの企業の戦略は長期的な利害と損益のバランスによって決まる。あっさり撤退することはない。
モルガン・スタンレーはさらに、感染対策と操業再開を統一的に行う中国のガバナンス能力と効果は、中国のサプライチェーンの優位性をさらに証明したと特に指摘した。また将来的な産業発展はIoT、AI、ビッグデータ、クラウドコンピューティングなどのデジタル「新インフラ」への依存を強めるが、中国はこれらの分野に持続的に取り組んでいる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年4月29日