中国電科が開発したスマート無人輸送コントロールシステムでは、100台のドローンを同時に動かすことができ、武漢など全国複数の都市で貨物輸送、消毒、パトロールなどの作業を担った。感染症の流行後、同システムが動かしたドローンは延べ6000台を超え、至急必要な生活および医療物資の輸送量は1万6000kg超、防疫の殺菌消毒面積は16万㎡あまりに上った。
一部の病院ではロボットの姿もみられた。5Gネットワークのもと、中国移動は武漢協和医院と同済天祐医院の指定医院2カ所にスマート医療ロボットを導入し、医療スタッフが行う案内、消毒、清掃、医薬品交付といった仕事をサポートした。
ビッグデータやクラウドプラットフォーム デジタル防疫ネットワークが営業・生産・授業の再開を進める
中国電科は政府担当部門と共同で、ビッグデータや人工知能などを使った分析を行い、防疫対策および営業・生産再開のビッグデータシステム「一網暢行」を開発。現時点で、延べ28万人超にサービスを提供した。
中国鉄塔は、企業360社と共同で「スマート防疫対策プラットフォーム」製品をリリースし、「人-社区(地域コミュニティ)-政府マルチ防疫対策システム」を構築。中国電信天翼雲は「暖春行動」を打ち出し、中小企業や医療、教育に関わる1500万人のユーザーに、クラウドサイン、クラウドオフィス、クラウド教室、無人工場といった効率的かつ信頼性のあるクラウドサービスを提供している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年5月3日