備蓄野菜、備蓄肉と比べると、備蓄穀物は防疫期間にあまり登場しなかったが、注目を集めていた。
中国社会科学院の胡氷川研究員によると、穀物備蓄に関して、中国は長年にわたり高く重視し、中央備蓄と地方備蓄の連携、政府備蓄と企業在庫の相互補充という穀物在庫体系を形成し、穀物の在庫は歴史的な高水準にある。具体的には、2019年の中国の小麦、トウモロコシ、米の3大穀物の保有量は2億8000万トンに達した。
国家食糧・物資備蓄局食糧備蓄司の秦玉雲司長は、現時点で、中央備蓄穀物は放出されず、個別の市と県を除き、大多数の地区が地方備蓄穀物を放出していないと話した。
専門家によると、庶民の日常生活と密接に関わる穀物・食用油・野菜・肉のほかにも、国が備蓄する物資は多くあり、医療用マスク、防護服、防護めがねなどの医療物資、石油、天然ガス、石炭などのエネルギー、およびその他の国民生活に関わる重要物資なども備蓄している。
張兆安氏は、「戦略物資備蓄は非常に重要であり、使用しなくても、備える必要がある。60年以上の発展を経て、中国の戦略物資は品種が多いだけでなく、備蓄規模も拡大した。突発的事件に対応するだけでなく、戦略備蓄物資は国内物資の需給関係の調整や価格の安定などの重大な役割も担っている」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年5月7日