防疫対策が順調に進むにつれ、中国経済の回復が日に日に勢いを増し、中国のA株はグローバル投資家がリスク分散投資を行うための重要な避難港となっている。
中国およびアジア太平洋地域の経済と市場活動についてMSCI中国研究主管の魏震氏は、現時点では中国経済が順調に回復しているとの見解を示した。それに比べ、他国の回復はそれほど目立たないとしている。
同氏は、中国経済の回復が世界の株式市場に及ぼす影響は2003年よりも大きいと指摘。中国の世界経済と貿易におけるシェアが高まったため、世界経済と金融市場に対する影響力も高まったと説明した。国際通貨基金(IMF)と世界銀行の統計によると、中国の世界貿易シェアは、2003年のSARS流行中の5%から2018年には11%に上昇。また、中国のMSCI新興市場指数に占めるウエイトも、2003年は約7.9%だったが、2019年末には34%を超えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年5月14日