国連予想:世界経済は2020年に3.2%縮小

国連予想:世界経済は2020年に3.2%縮小。

タグ:世界経済 感染症

発信時間:2020-05-14 13:50:46 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 国連経済社会理事会は13日、ニューヨークの国連本部で2020年中期『世界経済情勢と展望』報告を発表した。報告は、新型コロナウイルス感染症が蔓延し、世界経済は2020年に3.2%縮小し、1930年代の世界恐慌以来もっとも深刻な景気縮小になると示した。


 報告によると、ベースラインに基づくと、先進国の国内総生産(GDP)成長率は2020年にマイナス5.0%に低下し、発展途上国は0.7%縮小する。世界の2020年と2021年の経済損失は約8兆5000億ドルになる見通し。


 国連のチーフエコノミストを務めるエリオット・ハリス経済開発担当事務次長補はニューヨークの国連本部で開かれたビデオ記者会見で報告を発表した。ハリス氏は、「経済の危機からの回復速度と力は、公共衛生措置のウイルス感染を弱める効果によって決まる。また、各国の保護作業と収入の能力、特に社会的脆弱者の保護能力が重要となる」と述べた。


 報告によると、ここ数週、新型コロナウイルス感染者と死者の増加速度は落ちているが、感染症の今後の動向およびその経済と社会への影響には不確定性が存在する。救命と経済救済の間で、一部の政府は規制措置を慎重に解除し、経済成長の加速をはかっているが、回復作業は公共衛生措置と財政政策がいかに共同作用を発揮してウイルス感染を阻止し、感染リスクを最低まで下げ、雇用を保護し消費者の自信を回復させるかによって決まる。


 報告は、ワクチン開発と療法に迅速な解決策が見出せない中、新型コロナウイルス感染症の後に世界で貧困や差別などが深刻化し、回復の鈍化と不景気はさらに拡大する可能性があると指摘。貿易と観光業が麻痺状態にある中、発展の協力を強化し、新型コロナウイルス感染症を抑制し、流行がもっとも深刻な国に経済・金融支援を提供することは、回復を加速させ世界を持続可能な発展の軌道に戻す鍵となる。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年5月14日


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