国務院報道弁公室は19日の記者会見で、イノベーション国家の建設加速と、質の高い発展の推進支援の取り組みについて紹介した。
中国科学技術部の王志剛部長は、「一般的に、世界各国のイノベーションの度合いを評価したグローバル・イノベーション指数で上位15位以内に入れば、イノベーション国家とされる。同指数を発表した世界知的所有権機関(WIPO)によると、中国のイノベーション指数は14位だった。また、中国科学技術発展戦略研究院が発表した国家総合イノベーション指数では中国は15位だった。このことは中国がイノベーション国家に仲間入りしたことを示す象徴的な出来事だ」と述べた。
昨年1年間に、重大科学技術プロジェクトは戦略的新興産業を育成する上で重要な役割を果たしてきた。集積回路は14ナノメートルプロセスを実現し、5G開発の応用と産業化の推進が本格化している。国家自主イノベーションパークとハイテクパークはハイテク産業育成の中心地となっている。ハイテクパーク169カ所の総生産量は12兆元に達し、経済総量(社会的富、社会的価値の総計)は全国の10分の1以上を占めるまでになった。全国のハイテク企業数は計22万5千社に達し、科学技術型の中小企業数は15万1千社を上回った。
近年、中国は科学技術システムの改革を推進している。科学技術の評価体系をさらに整備し、成果を転化する体制づくりを進めている。2019年の全国の技術取引額は2億2千万元に達し、2019年度の社会全体の研究開発費総額を上回った。
王氏は 「イノベーションに終わりはない。イノベーション国家の建設は道半ばだ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年5月20日