「貧困脱却の戦いに断固として打ち勝つこと」は今年の政府活動報告、予算報告、計画報告で同時に触れられ、中国共産党が2020年の現行基準による農村貧困人口の全てを貧困から脱却させるという荘厳な決意を示した。
政府活動報告では、貧困支援消費を広げ、貧困支援産業の発展回復を支える方針が示された。
「現在のあらゆる困難と試練を克服するカギは、産業貧困支援の拡大、利益連結メカニズムの強化、長期有効メカニズムの構築だ。これらは貧困脱却の成果を強固にする重要な措置になるだけでなく、農村振興を連動して推進する重要な方法になる」と全国人大代表、河南省濮陽県慶祖鎮西辛村党支部書記の李連成氏は話した。
「産業貧困支援のカギは貧困世帯を産業チェーンに組み込むことだ。そうすれば貧困脱却を実現すると共に、再び貧困に陥ることも防げる」。全国人大代表、牧原集団董事長の秦英林氏は、今年の重点が産業貧困支援を通じて農村集体経済の収入拡大を図ることで、貧困脱却の成果を強固にし、再貧困を防ぐ重要な措置になるとの見解を示した。
牧原集団と河南省内郷県政府は、「党委政府+金融機関+大手企業+合作社+貧困世帯」という「5+」資産収益貧困支援モデルを進めている。同モデルはすでに全国13カ所の省と53カ所の貧困県に普及し、37万人を超える貧困人口を支援している。政府活動報告では、残っている貧困県と貧困村の取り組みを強化し、出稼ぎ労働力の就業地での安定就業を支える方針が示された。