英メディアは、中国の輸出額が想定外に回復したことが先般の世界的な株式相場上昇につながったと報じた。世界第二の経済大国は、4月の輸出額(米ドル換算)が前年同期比3.5%増加したと発表している。
これについて英『タイムズ』ウェブ版は、中国の輸出額が前年同期比6.6%減少した3月を底に反発したことを示していると伝えた。『ロイター』の調査によると、投資家は4月の減少率が最大15.7%に拡大すると予測していたが、想定を上回る統計が市場を押し上げた。
ロンドンFTSE100指数は1.4%高の5935.98で引けた。独DAX指数と仏CAC指数の上昇率はいずれも1%を超えた。NYダウ平均株価は0.9%高となり、23875.89に211.25上昇。中国の経済回復に関する全ての兆しに注目が集まっている。
中国が防疫対策として講じた封鎖措置は、製造業に大規模な営業と生産の停止を迫り、中国経済に大きな影響を及ぼした。防疫対策だった規制措置の緩和に伴い、現在は従業員たちが職場に復帰している。
しかし、アナリストたちは中国の先行きに慎重な見方を保っている。一部のアナリストは7日、4月の輸出反発について、早期の工場停止で受注が圧迫されたことによる一時的なものとの見方を示した。
ドイツ銀行のストラテジストは、「持続できるのであれば、プラスの輸出統計は経済成長に対する懸念を和らげる」と指摘した。
報道によると、中国が危機から抜け出して再び前進しようとする一方、後から感染症が流行した他国は落ち込みが大きく、歴史的な経済混乱に陥っている。これは中国の経済回復の妨げになる可能性がある。