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発信時間：2020-05-30 10:05:03 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 「世界の工場」として知られる中国は世界の産業チェーンの中で重要な地位を占める。しかし新型コロナの影響で、経済のグローバル化は産業チェーン、サプライチェーンの様々な「障害」という新たな課題に直面している。これらの課題に対し、中国はいかに産業チェーンの安定化を図り、ビジネス環境をより良くし、「世界の工場」の金看板にどう磨きをかけるかが今年の全国両会（全国人民代表大会と中国人民政治協商会議）の焦点となっている。

■検討判断の動き　逆戻りできないグローバル化

「今後も経済のグローバル化の動きは進行するでしょう。これを少数の国、少数の政治家が阻むことはできない」と全国人民代表大会（全人代）代表でTCL集団の李東生CEOは話す。

 全人代代表で三棵樹涂料股份有限公司の洪傑CEOは「経済のグローバル化はすでに切っても切り離せない産業の分業モデルが出来上がっている。これは最も効率的な経済活動のスタイル。コストと労働力を考えると、グローバル企業は国内回帰や第三国へ移転する気もないし、そうすることもできない」と指摘する。

 洪氏は、今の産業チェーン、サプライチェーンの様々な「障害」は主にコロナによる各国の経済停止、物流困難が原因と分析する。産業チェーンを故意に「遮断」すれば、世界経済はより大きな範囲で衰退するだろう。そうなればどの国にもメリットはない。

■産業チェーンの価値をグレードアップ

　世界経済の変化に対し、中国政府は「自分のことをするだけ」と特に動じることなくその発言を繰り返している。

全国政協香港地区委員で金鷹控股の陳仲尼主席（香港浙江省同郷会連合会会長）は「中国は独自の強みを十分に発揮し、それを揺るぎないものにし、より力強く改革開放を推し進め、独自の産業チェーンのグレードアップを加速し、世界の産業配置を最適化する必要がある。産業チェーンの切り離しを防ぐには世界の産業チェーンにおける価値と地位をさらに高めなければならない」と強調した。

　　

　こうした面で対外開放の最前線の都市ともいえる蘇州で近日、世界の産業チェーン協力に関するオンライン対話が行われ、マイクロソフト、アディダス、ロシュ・ダイアグノスティックスなど世界的な企業が総額４０００億元近く契約した。

全人代代表の藍紹敏氏（江蘇省委員会常務委員、蘇州市員会書記）は「産業チェーンの協力によってグローバル産業の変動の不確定性を回避し、オープンンな協力を通じてより強力な革新力、より高い付加価値の産業チェーンを形成するねらいがある」と説明し、より強力な産業チェーン、革新チェーン、資金チェーン、サービスチェーン、代替チェーン、フレキシブルチェーンの開拓を提案した。

 

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