経済 > 世界の産業チェーンの「障害」 「世界の工場」にどう磨きをかけるか
世界の産業チェーンの「障害」 「世界の工場」にどう磨きをかけるか。新型コロナの影響で、経済のグローバル化は産業チェーン、サプライチェーンの様々な「障害」という新たな課題に直面している…
タグ：工場 グローバル化 産業 チェーン
■環境の整備 肥沃な土壌の育成・発展
「中国の産業チェーンを守ることは即ち中国経済の国際影響力を守ることにつながる」と話すのは全人代代表で天能集団の張天任CEO。コロナなど様々なリスクについて、中国はビジネス環境の改善にさらに力を入れ、チャンスを掴んでグレードアップを図り、産業チェーンのコアとなる競争力を増強し、産業チェーンの発展の土壌を育て、企業に対する全面的な支援を拡大する必要があるとした。
具体的には、投資環境、サービス意識、業務効率、企業の満足感などに関して、各自の地政学的優位性、革新的優位性、産業優位性を結合した的確な政策を行う必要がある。張氏は「より良いビジネス環境づくりにおいて、政策の安定性を維持し、全体的に統一化された、オープンで透明、公平かつ公正な市場環境の構築が必要で、市場のすべての主体を皆一様に平等に扱う必要がある」と説明した。
外向型経済が活発な浙江省は中国のビジネス環境を表す重要な窓口でもある。同省の製造業の大都市として知られる紹興市は３月以降の主要経済指標が回復の兆しをみせ、下降幅が明らかに持ち直した。これは同市が近年力を入れてきた産業発展計画などビジネス環境の整備のたまものといえる。
「世界の工場」にどう磨きをかけるかについて、全人代代表で紹興市委員会書記の馬衛光氏は「国、地域、革新、産業などの面から先進的な集約型製造を推し進める必要がある。全国的には京津冀（北京、天津両市と河北省）、長江デルタ、珠江デルタの三大エリア及びその他の重要都市群のエリアなどで、各地が製造業の集積を後押ししていることから産業の優位性や位置づけが明確になってきており、構造の合理的な先進製造業の集積が推し進められている」と説明する。
「中国網日本語版（チャイナネット）」2020年5月30日
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