中国海洋石油集団有限公司の情報によると、中国最大の深海用海底パイプライン敷設プロジェクト「陵水17—2」ガス田で先般、12インチ海底パイプラインの最後の1本が敷設され、南シナ海西部海域での同プロジェクト第1段階の作業が順調に完了した。これは中国が深海石油・ガス資源開発で大きなブレークスルーを遂げたことを示し、国家エネルギー安全保障と海洋強国戦略を支えるうえで重要な意義を持つ。
今回の海底パイプライン敷設作業は、中国が初めて深海で独自開発した大ガス田「陵水17—2」ガス田プロジェクトの1つで、水深1542メートルでの敷設作業は、中国の海底パイプライン敷設で最も深い海底工事の記録となる。
「陵水17—2」ガス田プロジェクトは、中国の海洋石油産業で水深1500メートルクラスの深海で実施する作業としては初めての海底パイプライン敷設作業だ。技術と経験の両面で試練に直面し、関係者は核心技術の難関攻略に取組み、30以上の深海工事ソリューションを策定。「深海海底パイプの自由端ぶら下げと重力アンカーとの接続による敷設開始」などの複数の技術で国内の技術的ギャップを埋め、海洋工事の技術的な問題を解消した。同プロジェクトは2020年末までに完了の予定。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年6月3日