新型コロナウイルス感染症の世界的な流行を受け、海外展示会の開催中止・延期が相次ぐ中、オンライン形式で展示会を開催する企業が増えてきている。
中国山東省の大手農業機械・農業用車両メーカー、山東時風(集団)の業務経理を務める牛智氏はこのほど取材に対し、オンライン展示会は視聴者も多く、同一時間により多くの人に情報を発信することができるため、オンラインという形式は今後、重要な宣伝・展示方法になるとの見方を示した。
同社は先ごろ、山東省商務庁主催の「山東輸出商品(パキスタン)クラウド展示会」に参加し、パキスタンの農機バイヤーとマッチングを行ったという。牛氏は、新型コロナの影響で現在、海外の顧客とオフフランで交流することはほぼ不可能だとした上で「今回のオンライン展示会は当社にとって初参加となるもので、新たな体験となった」と述べた。
牛氏は取材に対し「パキスタンの農機市場の需要は大きい。同国の農業は機械化の早期推進が待たれるが、特に高馬力の農機の供給が不足している。当社はまだ同国に工場を持っておらず、部品供給とアフターサービスがネックとなっている。同国での業務拡大を考えると、この2点をさらに強化する必要がある」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年6月4日