今年は中国にとって、外国からのごみの輸入禁止と固形廃棄物輸入管理制度の改革総仕上げの年となる。生態環境部の劉友賓報道官は2日の定例記者会見で、年末までに固形廃棄物の輸入ゼロをほぼ達成すると明らかにした。
固形廃棄物の輸入は環境への影響が大きく、国内での反発も根強いため、これを禁止とすることで、環境汚染リスクを効果的に防止し、人々の健康を守るとしている。
生態環境部は部門間調整グループの各構成機関と共同で2020年の作業計画を策定。固形廃棄物の輸入を大幅に削減し、外国からのごみの不法輸入を厳しく取り締まる姿勢を維持する。改正版『固形廃棄物環境汚染防止法』でも、固形廃棄物を違法に輸入、投棄、堆積、処理などを行った場合の罰金額が大幅に引き上げられた。
統計によると、今年4月30日時点の中国の固形廃棄物の総輸入量は249万トンと、前年に比べ47.3%減少した。
劉氏は、次段階でも生態環境部は引き続き関係部門や地域と共同で、外国からのごみの輸入を禁止とする、環境に配慮した「生態文明建設」の象徴的な施策を徹底し、年末までに固形廃棄物の輸入ゼロをほぼ達成できるように取り組んでいく考えを示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年6月4日