多国で経済活動再開 中国輸出はいつ回復するか

多国で経済活動再開 中国輸出はいつ回復するか。

タグ:経済活動 越境EC

発信時間:2020-06-08 14:04:10 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

 多くの国が経済活動を再開し、人と物流の移動規制を緩和している。しかし、中国の輸出企業が失った注文はすぐには戻らず、貿易安定任務は厳しい状況にある。


 中国貿易促進会の統計によると、6月1日までにフィリピン、タイ、ロシア、フランス、イタリア、米国など28カ国が一部の規制を緩和し、それぞれ程度の異なる業務・授業再開に着手した。ドイツやオランダなどの国は一部外国人の入国を許可し、タジキスタンの一部の通関地は対中貨物輸出専用ゲートを再開し、スペインも7月1日から国境の規制措置を廃止する。


 しかしアナリストは、感染症による大きなダメージがある中、世界経済が後退することは決定しており、外需は引き続き低迷し、中国の貿易も長期的な圧力に直面する可能性があると見ている。


 国連は、2020年の世界の経済成長率は3.2%縮小すると予想した。中国の主要貿易相手国の多くが感染症の「深刻地域」である。


 中国国際問題研究院欧洲所の崔洪建所長は取材に対し、「欧州経済の基本面は今回の感染症流行期間に深刻なダメージを受け、住民の消費能力は低下し、中国の輸出商品への需要は著しい回復が難しい状況である。そのほか、国境再開問題について、EU諸国が一致することは難しいが、内部で開放してから外部に開放することが条件となる。これは中欧貿易が年内に感染症前の水準に回復するのは難しいことを意味する」と述べた。


 招商証券のマクロアナリストの謝亜軒氏は、「欧米の感染症は落ち着きつつあり、業務再開が始まっているが、失業や予防的貯蓄などにより需要は低下している。そのほか、新興経済圏では今も感染症が蔓延し、中国輸出への影響は長期化すると見られる。投資、消費、輸出の3本柱の中で、輸出は中国が最も修復困難な1つだろう」との見解を示した。


 外需の回復力不足は先行指標にも現れている。公式データによると、5月の中国製造業の購買担当者指数(PMI)のうち新規輸出受注指数はわずか35.3ポイントで、景気不景気のボーダーとなる50ポイントを大幅に下回った。これは外需の大幅低迷が続いていることを示す。


 中国商務部の高峰報道官は4日、「中国の貿易動向には不確定・不安定要素が依然多く存在する」と率直に述べた。

 

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