新型コロナウイルス感染症の発生後、大規模なオンライン教育が始まった。多くの保護者と子供が感染症により、初めてオンライン教育を利用した。ところが感染対策の常態化及び各地の学校再開に伴い、オンライン教育がどこに向かうかが多くの人から注目されている。
中国インターネット情報センターが発表した報告書によると、中国の今年3月現在のオンライン教育ユーザー数は4億2300万人で、2018年末より110.2%増加している。
教育部現代リモート教育資源建設専門家チームのメンバーである王本中氏は「オンライン・オフラインの融合は教育発展の方向、未来の教育の必然的な選択だ。オンライン教育は時間と空間の制限を突破し、教員の力と教育資源をより良く統合し、教育資源の公平な分布を改善する。しかしオンライン教育は教員と学生の交流、心のつながりの面で従来の教室よりも弱い」と指摘した。
専門家は、感染期間中のオンライン教育行動は大規模な教育の実験で、オンライン教育の「満潮」はやむなきことであり、正常に授業が再開されれば「引潮」も客観的に見て存在すると判断した。
王氏は「オンライン教育は従来の学習方法や内容を単純にネット上に移すわけでは決してない。AIやビッグデータなどのインターネットの手段を十分に利用し、教育モデルを改良する。学生がこれまでの学習内容の苦手部分をスムーズに認識できるようにし、パーソナライズされた解決策を提供することで、知識を速やかに定着させる。教室での教育の有益な補完になり、国の基礎教育の基礎固めを促す」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年6月8日