第127回広州交易会が6月15日から6月24日にかけて、オンラインで開催される。世界各国の出展者とバイヤーは自国で注文や売買などができる。中国で最も歴史のある貿易盛会として、今回の広州交易会は初のオンライン開催となる。
感染症が蔓延する中でも開催するのはなぜか
新型コロナウイルスの影響で、今年に入り、世界貿易は深刻なダメージを受けている。世界貿易期間(WTO)は、今年の世界の貿易額は13%から32%減少し、第2四半期の世界貨物貿易指数は過去最低水準になり、引き続き87.6まで下がると予測した。
対外貿易大学国際経済研究院の荘芮副院長は、「中国のオンライン広州貿易会の開催決定は中国が求めることであると同時に、世界各国の期待でもある」と話した。また、「国内外のビジネスマンに強烈なニーズがあり、国際的に認められる重要な貿易プラットフォームで取引できる。そのほか、デジタル経済も発展し、中国はオンラインの形で広交会を開催できるようになった」と述べた。
紹介によると、約2.5万社の中国企業が出展する予定。16カテゴリ、50の展示エリアが設置されるという。
中国対外貿易センターの李晋奇主任は、オンライン広交会の開催は企業の注文契約、市場の確保、生産・販売マッチングモデルの構築や国際市場シェアの安定、また、中国の感染症対策と多国間貿易システムの支持という大国の責任を示す上で有利だと述べた。
15年間連続で広交会に参加しているフランスのバイヤーのデービット・モーラン氏は、広交会で長期協力できるサプライヤーパートナーと出会い、今回のオンライン広交会は世界貿易会における偉大な試みで、期待できると話した。
オンライン広交会の展示方式とは
今回の広交会は、オンライン展示、販売促進、供給・調達のマッチング、オンライン商談などの方式で開催される新たなモデルとなる。
ここ最近、大人気の中継宣伝も広交会を後押しする。「新華視点」の記者の調査によると、一部の出展企業は作業場を中継ルームに改造し、営業担当者が中継する。また、2月に中継チームの育成活動に着手した企業もあり、新たな業態や機会の迅速な把握、貿易のデジタルモデル転換の加速に期待がかかる。
中継放送以外に、出展企業は画像、動画、3Dなどの形で商品を展示でき、多形式、多方面で企業のブランドイメージを紹介できる。
輸入エリアを引き続き設置 「一帯一路」出展企業が注目点に
今回の広交会は輸入エリアを引き続き設置し、「一帯一路」沿線の出展企業、商品の数はそれぞれ72%と83%占め、家電、建築材料、布地と紡織用品、家庭用品、食品・飲料などを含み、「一帯一路」沿線企業は中国と世界市場の開拓を促進する。
李晋奇主任は、ここ数年、「一帯一路」沿線のバイヤーは45%を占め、増加傾向にあり、累積ですでに8000社以上の企業が広交会に参加し、輸入展で最大の出展グループになっていると示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年6月11日