中国の汚染物質排出量、過去10年間で急減 第2回全国汚染源全数調査が発表

中国の汚染物質排出量、過去10年間で急減 第2回全国汚染源全数調査が発表。

タグ:汚染物質排出

発信時間:2020-06-11 13:56:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 中国生態環境部、国家統計局、農業農村部は10日、北京で共同記者会見を開き、「第2回全国汚染源全数調査公報」を発表した。

 

 それによると、2017年の全国の水質汚染物質排出量の内訳は、化学的酸素要求量が2143万9800トン、全窒素が304万1400トン、アンモニア窒素が96万3400トン、全リンが31万5400トンだった。長江と珠江、淮河は流域面積が大きく、複数の省に跨っており、化学的酸素要求量や全窒素、アンモニア窒素などの汚染物質の排出量が多いため、海河や遼河、淮河流域の汚染物質の排出量が多くなる。また、同年の全国の大気汚染物質排出量の内訳は、窒素酸化物が1785万2200トン、粒子状物質が1684万500トン、二酸化硫黄が696万3200トンだった。

 

 汚染源全数調査は「全国汚染源全数調査条例」に基づき、10年ごとに実施される重要な国勢調査。第2回は2017年から2019年にかけて実施、基準時は2017年12月31日で、2017年度の資料となる。

 

 国務院第2回全国汚染源全数調査指導者グループ弁公室の主任で、生態環境部の副部長を兼務する趙英民氏は、「十八大(中国共産党第18回全国代表大会)」以降、中国は環境に配慮した「生態文明の建設」と自然環境の質の急速な改善の推進に取り組んできたと指摘。「今回の全数調査の結果から、中国の主要汚染物質の排出量は過去10年間で大幅に減少したことが分かる。産業構造の調整は著しい成果をあげ、汚染を防止する力が大幅に向上した」と述べた。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年6月11日


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