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発信時間：2020-06-11 09:44:09 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

　税関総署はこのほど、5月の貨物貿易の輸出入に関するデータを公表した。それによると5月の輸出額は1兆4600億元で前年同月比1.4％増、２カ月連続で前年を上回った。世界経済が低迷し、外需が縮小する中、これは評価に値する。

　今後の対外貿易の動向について専門機関は、欧米など主要経済国の生産再開に伴い経済が再び活性化されれば、中国の外需も改善し、輸出が上向くだろうとの見通しを示した。

■５月の輸出、引き続き増額　防疫物資の輸出で外需縮小を緩和

　税関の統計によると、5月の中国の輸出入額は2兆4700億元で前年同月比4.9%減、うち輸出額は1兆4600億元で1.4%増、輸入額は1兆100億元で12.7%減、貿易黒字は4427億5000万元で60.6%増だった。

　データをみると、5月の輸出額は4月に続いて市場の予測を上回るプラス成長となった。専門機関はその主な要因として、防疫物資が輸出額の増加をあげる。

　世界中でコロナが蔓延する中、各国の防疫物資に対する需要が急速に拡大しており、中国は国内の感染対策に取り組む一方、国際社会にもできる限りの支援とサポートを提供している。

　税関総署が公表した次のデータからそのことが伺える。3月1日～4月30日の防疫物資の輸出額は712億元、さらに3月1日～5月16日の防疫物資の輸出額は1344億元。これらの防疫物資にはマスク、防護服、ゴーグル、新型コロナウイルス検査キット、呼吸器、ベッドサイドモニタ、赤外線測温器、手術用手袋などが含まれる。

　このデータから計算すると、5月1日～16日の防疫物資の輸出額は632憶元。5月に入って防疫物資の輸出は明らかに増えている。5月の半月だけで3月と4月の合計輸出額に迫っている。

　浙商証券の李超チーフエコノミストは、防疫物資の輸出によってある程度世界経済の低迷による中国の外需縮小を緩和することができるという。「今回のコロナ禍で中国の製造業の優位性は誰の目にも明らかになった。それに対し、世界各国は急いで自国の供給力を高め、海外の防疫物資ニーズに対応しようとしている。我々は防疫物資の輸出拡大は今後も短期的に続き、輸出を後押しするものと予測している」。

 

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