各地が打ち出した消費促進策は徐々に成果を出し、自動車などの消費が大幅に回復している。消費のさらなる増加を促し、経済・雇用の安定を維持するため、自動車・家電などをはじめ、各地は次々と新たな消費促進策を実施し始めている。
四川省は最近、歩行者天国の改造プランを打ち出し、3年間で50か所をリニューアルし、消費グレードアップの土台作りを目指している。福建省は7月にアリペイと提携して消費券1億元以上を発給する。吉林省は第2陣の消費券販促キャンペーンを実施し、観光地・宿泊施設・旅行社・書店・ジム・スポーツ用品専門店なども加えて消費券の種類を豊富にし、自動車・家電・インテリア・建材などの大口商品の消費拡大にさらに力を入れていく。
こうした新たな消費促進策において、自動車・家電などは相変わらず最も重要な内容となっている。国家発展改革委員会はこのごろ、内需の潜在力をさらに引き出し、家電・自動車の買い替えやリサイクルを促進し、消費のグレードアップを促すとした。
業界筋は、抑圧されていた需要が消費促進策により解放され、多くの分野の消費がV字回復を実現しており、自動車・家電・飲食業の回復は最も顕著であるとみている。
自動車産業を例に挙げると、5日間続いた2020端午蘇州国際自動車展示会は6月29日に蘇州国際博覧センターで幕を閉じた。感染症が収束に向かったことを受け、再開した最初の国内大型都市向け自動車展示会の一つである。自動車1万6000台が販売され、取引額は24億元になり、予想以上の販売量を手にした自動車メーカーも少なくない。
中国自動車工業協会の最新データによると、今年5月、自動車の生産・販売はそれぞれ前月より4%・5.9%、前年同期より18.2%・14.5%増加し、伸び率は前月より15.9・10.1ポイント上昇した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年6月30日