中欧経済貿易協力は変動する世界情勢で最も重要=EUCC会長

中欧経済貿易協力は変動する世界情勢で最も重要=EUCC会長。

タグ:中欧経済貿易協力

発信時間:2020-07-05 15:11:56 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 在中国欧州連合商工会議所(EUCC) のイエルク・ブトケ(Joerg Wuttke)会長は新華社の取材に対して、「世界情勢が変動するなか、欧州と中国は双方の経済貿易協力の大きな潜在力をさらに引き出すべきだ。それは双方の企業に確かな恩恵をもたらし、世界経済の回復に原動力となる」との見方を示した。


 第22回中国EU首脳会議が先般、テレビ会議方式で開かれた。双方の首脳は新型コロナウィルス感染症対策・国際情勢・中欧関係・各分野での協力および共通の関心事である国際問題や地域の問題など幅広い議題について率直なコミュニケーションを深め、一連の重要な合意に達した。双方の首脳は、今年は困難を克服し、中欧投資協定交渉の完了を目指すことで意見が一致した。


 ブトケ会長は、「新型コロナ感染症の流行を背景に開かれた中国EU首脳会議は、双方の理解と相互信頼を深め、不確実性に直面する世界に多くの確実性をもたらす」との見方を示した。


 また、欧州と中国の経済規模は世界全体の約3分の1を占め、EUは中国にとって最大の、中国はEUにとって第2の貿易相手国だ。双方の貿易投資協力には大きな潜在力があり、さらなる拡大の余地も大きいとし、中欧投資協定が締結されれば、双方の経済貿易関係が一段と深化し、相互の経済発展の潜在力が喚起されるとした。


 ブトケ会長の見方では、欧中協力には良好な基盤があり、双方はいずれもグローバル化による発展の恩恵を受け、多国間主義の揺るぎない支持者でもある。そして、多国間主義が衝撃を受け、世界が不確実性に満ちるなか、欧州と中国はWTO改革や世界的な感染症対策などの問題で協力を深め、共に対処すべきだとした。

 

 また、「双方は環境に配慮した低炭素経済やデジタル経済などの面でも大きな協力の余地がある」とし、経済貿易協力を強化すれば、コロナ後の欧州・中国と世界の産業チェーンとサプライチェーンの安定維持に役立ち、世界経済回復の原動力になるとみている。


 欧州・中国の経済貿易協力は在中国のEU加盟企業にとって最大の関心事だ。中国の絶え間ない対外開放拡大、外資参入基準の緩和、国際基準とのリンクは大変喜ばしい。これは欧州・中国双方の協力にとって良好な基盤となるとした。


 ブトケ会長は、中国経済と中国市場の先行きを楽観視している。EUCCと独経営戦略コンサルティング会社ローランド・ベルガーが先頃発表した『EUCCビジネスマインド調査2020』によると、中国市場は在中国のEU企業の多くにとって大きな魅力があり、調査対象の6割以上が中国は引き続き投資対象のトップ3に入るとしている。


 これについては、中国で内需拡大と同時に、適切なイノベーション環境と活力に満ちたビジネス・エコシステムが整っているため、「EU企業は中国市場の開拓に注力している」と語る。


 ブトケ会長は、「互恵協力は双方にとって最も重要であり、双方は今後も一段と開放拡大し公平なビジネス環境を整備すべき」とし、「さもなければ相互の企業に確実な恩恵をもたらすことはできない」と語る。


 そして、「新型コロナ感染症の流行期間中に欧州と中国が防疫対策で相互に協力したことは実証済みだ。これは今後の経済貿易協力でも継続していく必要がある」と述べた。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年7月5日



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