京東でスマートフォンを注文し、天猫で流行の服を購入して、拼多多で各地の新鮮な果物を選ぶ・・・インターネットと物流業の急速な発展に伴い、インターネット消費の成長が加速している。新型肺炎の対策期間中、人々の消費習慣は一定程度変化を遂げ、より多くの消費方式はオフラインからオンラインへと移行し、明らかな成長分野となった。
特色ある商品、とりわけ農産品は引く手あまたの人気となり、人々の個性化・差別化が進んだ消費需要を満たしている。人々は感染防止のために自宅で過ごす時間が長くなり、大手各社のECプラットフォームを通じて、湖北省のザリガニ、陝西省のキクラゲ、内蒙古自治区のビーフジャーキー、雲南省のキノコなど、特色ある農産品を購入することがますます増えた。同時に、一般の農民やインターネット上の有名人、一部の政府関係者が積極的にライブ配信に出演し、地方の特産品や文化・旅行にまつわる商品を売り込み、インターネット技術を活用して情報発信し、販売ルートを切り開いた。それにより、人々は自分の好きなグルメや好みの商品をより気軽に購入できるようになった。
実物商品に加えてオンライン授業などの非実物商品がより人気となり、サービス消費も急速に伸びた。美容医療、口腔ケア、健康診断などの健康消費が新たな注目ポイントとなった。京東のビッグデータによれば、今年半ばの販促期間中、京東健康がオンラインで行った問診数は前年同期比325%増で、医療機器や健康モニタリング機器の成約額も前年同期をはるかに上回った。インターネット上での交流を基礎とするオンライン商品やサービスは人々からますます注目されており、現在人気のライブコマースが良い例で、その交流機能は重要なセールスポイントとなっている。
三線・四線都市の消費者は旺盛な消費需要を見せており、消費のアップグレード傾向も明らかだ。近頃、多くのECプラットフォームではスマート家電、キッチン・バス機器、ホームインテリア・テキスタイルなどの売上げが猛烈に伸びており、数多くの三線・四線都市の消費者は拼多多で初めてロボット掃除機、ホームベーカリー、プロジェクターなどの商品を購入している。その原因としては、中国ではこれまで都市と農村で収入格差が比較的大きかったが、近年絶えず縮小していることに加え、中国国内のECが絶えず発展していくにつれ、経済的にゆとりができた小さな都市の住民によるオンラインショッピングの注文が自然と増えてきたことがある。
新型肺炎の対策期間中、消費面で類似の成長分野が他にも多く出現したが、これらは単に新型肺炎によって生まれたわけではなく、新型肺炎の影響がオンライン消費の重要性をより顕著に示したということだ。企業の業務再開の歩みが加速し、人々の生活秩序がはっきりと元通りになるにつれ、今年下半期はより多くの前向きな変化が生じ、中国の経済発展に対する消費の基礎的効果もより発揮されるに違いない。
「北京週報日本語版」2020年7月6日