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発信時間：2020-07-19 15:41:01 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

　中国国家統計局が16日発表した2020年第2四半期（4～6月）の実質国内総生産（GDP）は前年同期比3.2％増加と、2四半期ぶりにプラス成長に転換した。海外の著名な機関の専門家らは、中国は新型コロナウイルスの感染拡大防止対策と経済社会の発展計画の推進で目覚ましい成果を上げており、経済は着実に回復しているとして、景気の先行きに期待感を示した。

　中国は感染拡大防止に適切な対策を講じ、経済活動の再開を早期に進めたことで回復に導いた。統計によると、4～6月の一定規模以上の企業を対象とした鉱工業生産（付加価値ベース）は前年同期比4.4%増と、第1四半期（1～3月）の8.4%減から大きく回復した。上半期（1～6月）の全国固定資産投資（農家含まず）は前年同期比3.1%減と、1～3月に比べ下げ幅は13ポイント縮小した。

 

　UBSウェルス・マネジメントの新興市場担当ストラテジスト丘婉穎氏は、中国経済は回復傾向にあり、鉱工業生産と固定資産投資が景気回復を先導していると指摘。今年下半期（7～12月）のGDP成長率は5%～6%に回復する予測した。

 

　世界の主要金融機関が加盟する国際金融協会（IIF）はこのほど発表したリポートで、複数の経済指標を追跡した結果、中国経済の鮮明なV字回復が確認できたと明らかにした。製造業のいち早い回復や輸出入貨物量の予想上振れに支えられたとする一方、消費は依然、新型コロナの影響を受けていると改善の遅れに懸念を示した。

 

　国家統計局の統計によると、上半期の社会消費財小売総額（小売売上高）は前年同期比11.4%の減少だったが、オンライン販売は好調で、7.3%増と1～5月比で2.8ポイント上昇した。

 

　6月の製造業購買担当者指数（PMI）は50.9と、景況判断の節目となる50を4カ月連続で上回った。

 

　UBSウェルス・マネジメントの富裕層向け投資戦略部門、チーフ・インベストメント・オフィス（CIO）の最高投資責任者マーク・ハイファー氏は、中国製造業PMIの上昇基調に伴い、中国経済は急速に回復するとの見方を示した。

 

　国際金融協会（IIF）の副主任エコノミスト、セルジ・ラナウ氏は「新型コロナの封じ込めに効果を上げた国は鉱工業生産が力強く回復する。このことは、中国のこれまでの経験が示している。4～6月の中国の経済活動の改善は世界的な景気回復を示す重要なシグナルになる」と述べた。

 

　専門家は、感染拡大防止に適切な対策を講じたことに加え、有効なマクロ経済刺激策を打ち出したことも、中国の景気回復の大きな要因となっているとの見方を示した。

 

　UBSの丘氏は、中国政府による徹底した新型コロナ封じ込め策と積極的な政策支援が中国経済の早期回復につながったと指摘。中国は中小企業向けに的を絞った支援策や雇用維持策、消費喚起のためのクーポン券配布などを打ち出して、消費の回復を後押ししたと述べた。

 

　マクロ経済研究機関MRBは、中国経済は下半期も回復基調が続く見通しで、中国政府による改革開放の一層の推進が今後数年にわたって効果を上げ、生産性向上を後押しすると期待されると述べた。　

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2020年7月19日

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