世界銀行は27日、「中国のビジネス環境改善の成功経験――改革の駆動力と未来の改革のチャンス」と題した特別報告書を公開した。報告書は、中国は近年「放管服改革」(行政のスリム化と権限委譲、緩和と管理の結合、サービスの最適化)によるビジネス環境の改善で大きな成果を手にしたとした。報告書は中国が近年の企業設立、電力取得、建築許可手続きなどの各分野で打ち出した具体的な改革措置を系統的に総括した。これは世界のその他の経済体のビジネス環境改善の改革に参考材料を提供し、世界のビジネス環境水準の全体的な向上を促す。報告書は同時に、中国のビジネス環境改善がまだ一部の挑戦に直面していると指摘し、具体的な改革案を掲げた。
中国は近年、世銀の世界ビジネス環境評価への参加を足がかりとし、安定的で公平で透明な、予測可能なビジネス環境の構築に力を入れており、ビジネス環境の世界ランキングが持続的に大きく浮上している。世銀による2019年のビジネス環境評価では31位につけた。世銀から2年連続で、世界のビジネス環境改善幅が最大の10の経済体に選ばれ、採用された改革の数で世界3位となった。世界の主要経済体のうちビジネス環境の改善幅が最大の経済体になった。
中国のビジネス環境を評価する世銀のモデル都市の一つである北京市は、ビジネス環境の改善を経済低迷の圧力に対応し、「六穏(就業、金融、貿易、外資、投資、マインドの安定)」 活動を徹底し、「六保(就業、民生、市場主体、食糧・エネルギーの安全、産業・サプライチェーンの安定の確保)」任務を実行に移すための重要な足がかりとしている。鋭意改革し、果敢に革新に取り組み、重点的に突破し、実務的な姿勢で実効性を求めている。2年間に渡り、北京市の88件の改革措置が世銀に採用された。うち2020年の北京市の得点は78.2ポイントで、世銀の報告書に35件の改革措置が採用された。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年7月28日