北斗3号グローバル衛星測位システムが先月31日、正式に開通した。中国は独自のグローバル衛星測位システムを持つ世界で3番目の国になった。グローバルサービスの新時代に邁進する北斗3号はすでにどのような応用の成果を生んでいるのだろうか、将来的にはどのようにして世界に貢献するのだろうか。3日に開かれた国務院新聞弁公室の記者会見にて、中国衛星測位システム管理弁公室主任、北斗衛星測位システム報道官の冉承其氏が疑問に答えた。
「3ステップ」発展戦略が順調に完了、グローバルサービスの新時代に邁進
北斗システムは90年代に開発がスタートした。「3ステップ」発展戦略に基づき、アクティブからパッシブへ、地域から世界へと、中国の特色ある衛星測位システムの建設の道を歩んだ。北斗3号グローバル衛星測位システムが先月31日、正式に開通した。これは北斗「3ステップ」発展戦略が順調に完了し、北斗がグローバルサービスの新時代に邁進することを意味する。
冉氏は「建設後すぐに開通し、開通後すぐにサービスを提供する。2009年11月に建設が始まってから、北斗3号プロジェクトは重要技術の難関突破、試験衛星プロジェクト、最小限システム、基本システム、完全システムの5づの段階を踏まえた。半年前倒しでグローバル衛星ネットワークの展開を完了し、全システムのサービスを開始した」と述べた。
高い総合効果、豊かな応用の成果
災害警報は北斗の豊かな応用の一つに過ぎない。京張高速鉄道の自動運転をサポートし、火神山・雷神山病院の建設を応援し、チョモランマの標高を測定する――北斗システムはすでに交通・運輸、公共安全、災害救助・減災、牧畜・農林水産、都市ガバナンスなどの業界に全面的にサービスを提供している。電力、金融、通信などの国家中核インフラの整備に溶け込んでいる。
国連が認める4大グローバル衛星測位システムの一つである北斗の関連製品は現在、すでに120以上の国と地域に輸出されており、数億人のユーザーにサービスを提供している。北斗に基づく国土測量、精密農業、デジタル施工、スマート港湾などはすでにASEAN、南アジア、東欧、西アジア、アフリカで応用に成功している。