国際的に有名な化粧品会社ロレアルはこのほど、2020年上半期の財務報告を発表しました。それによりますと、コロナ禍の影響を受け、北米や西ヨーロッパ、アフリカ、中東の市場で売上高はいずれも10%以上減少しましたが、中国大陸市場では第2四半期の売上高が30%増加し、上半期の売上高は去年の同じ時期に比べて17.5%成長しました。これは、ロレアルの業績回復で決定的な要素となっています。
ロレアル中国会社の社長兼最高経営責任者(CEO)は、「中国大陸市場の力強い逆転の成長はロレアルのグローバル市場が逆境を乗り越え、安定回復することに強力な基盤を定めた」と述べました。
このほど、中国は「国内の市場の大循環を主軸とし、国内と海外の2つの循環によって互いに促進し合う」という経済発展の新しい構図を打ち出し、広く注目されています。
国内市場の大循環の目的は、国内の効果的な需要を拡大させ、経済のハイクオリティな発展を推進することにあります。これは開放を停止するのではなく、かえって拡大し各国の多国籍企業に、より大きなチャンスを提供することを目指しています。
米国の電気自動車メーカーテスラが発表した2020年第2四半期の最新財務報告によりますと、同社はこの時期に1億400万ドルの利潤を実現させました。そのうち、中国市場に3万1000台を交付しており、世界全体販売量の30%を占めたということです。
また、商務部のデータによりますと、今年第2四半期、中国の外資実際利用額は去年の同じ時期に比べて8.4%増加しました。ベーカー&マッケンジー法律事務所などの最新研究報告によりますと、今年1~5月、外国資本が中国資本に対して行った買収総額は90億ドルに達し、ここ10年来初めて中国資本の外国資本に対する買収を上回ったということです。(玉華、CK)
「中国国際放送局 日本語部」より 2020年8月9日