8月初め、台風が襲来し、海南省三亜市で雨の日が続いているが、大雨でも観光客の免税店での買い物意欲は低下していない。ある大雨の日の午後、三亜海棠湾免税店の入り口のセキュリティチェックゲートに長蛇の列ができ、店内は混雑した。グッチ、バーバリー、カルティエなどの高級品店は入場制限をし、入店待ちの列が入り口にくねくねとできている。
三亜海棠湾免税店の警備員は上海証券報の記者に対し、7月から、世界最大規模のこの免税店は毎日これほど賑わっていると話した。
これは海南離島免税政策の実施から9年あまりで最大の調整であり、観光客の1人あたりの免税品購入限度額は年間3万元から10万元に引き上げられ、免税対象品は38品種から45品種に増加し、携帯電話やタブレットPCなどの人気消費も含まれる。また、商品1点8000元の免税減額規定が廃止され、1回あたりの化粧品持ち出し数の制限も12点から30点に引き上げられた。
海南免税市場の人気により、A株市場も好調となっている。中国中免、凱撒旅業、海汽集団などの免税関連株の株価は大幅に上昇した。また、国内の観光企業、小売企業、世界の免税業界大手も次々と海南免税市場への進出を計画している。
財政部門の統計によると、海南離島免税新政策の実施初月(7月)、海南省の4店舗の離島免税店の免税品売上高は約25億元、1人あたり消費額は5527元に達し、前年同期比でそれぞれ240%と82%増加した。また、新たに対象となった免税品の売上高は8197万元で総売上高の3.2%を占めた。中でも、人気がある携帯電話の売上高は、新たに対象となった免税品の売上高の66%を占めた。