「中国とドイツの貿易は今、急速に回復しつつある。中国・欧州貨物列車が毎週45-60便、デュースブルグと中国の間を往復している。これは新記録だ」。これはスペイン紙「エル・パイス」が紹介した、ドイツ・デュースブルグ市のマルティン・ムラック副市長兼財政局長の言葉だ。新型コロナウイルス肺炎の流行にもかかわらず、ユーラシア大陸を横断する中国・欧州貨物列車の本数と貨物輸送量は逆に増加している。7月末までの過去3カ月の運行は1000便を越え、5カ月連続で2桁成長を示した。
中国からの輸出は4カ月連続で増加と勢いづいている。7月には初めて、2桁成長を実現した。輸入も2カ月連続で増加した。
現在の中国ではまさに「国内の大循環をメーンに、国内経済と国際経済の二つの循環が相互に促進しあう新たな発展局面の形成が加速」しつつある。このような状況にあって「貿易の安定」はより深い意義を持つ。国際環境と全世界が感染症流行により厳しい状況にあるという複雑な背景がありつつも、中国が万策を講じて貿易という土台を安定させていることは、中国自身のためだけでなく、中国が世界のために一貫して、グローバル経済の成長に対する責任を果たしていることだ。中国が貿易を安定させる一連の措置を採用することで顕著な成功を収めていることは、全世界の産業チェーンとサプライチェーンの機能安定に資するだけでなく、大きな痛手を負った世界経済に回復の動力を注入することでもある。
「中国国際放送局日本語版」2020年8月16日