社会消費財小売総額は8月にプラス成長に転じ、一定規模以上の工業企業の付加価値額は1−8月の累計でプラス成長に転じ、貨物輸出は1−8月の累計でプラス成長に転じた――最新のデータによると、各種経済指標は8月に年内初のプラス化を実現した。
中国は今年、突如訪れた新型コロナウイルス感染症を迎え、感染対策と経済・社会の発展を同時進行した。第2四半期には経済がプラス成長に転じ、安定的な回復を維持している。中国経済という巨船が波を切り前進している。
第13次五カ年計画(2016−20年)を振り返ると、世界経済の変化が激しく、国内外の問題が重なる複雑な局面を迎えたが、全国の上下で新たな発展理念を断固貫徹し、高品質発展を推進し、経済の新たな飛躍、総合的な国力の新たな段階への進出を促した。
経済力が飛躍
経済成長の安定。中国の昨年の国内総生産(GDP)は99兆1000億元で、世界経済の16%を占めた。世界の経済成長への寄与度は30%前後にのぼった。昨年の1人平均GDPは初めて1万ドルの大台に乗り、高所得国との差をさらに縮めた。
雇用と物価の安定。中国の都市部新規就業者数は5年間で6000万人を超え、労働参加率及び就業率が主要経済体の中で常に高い水準を維持した。マクロ物価の全体水準も安定を維持し、昨年の全国の消費者物価指数(CPI)は前年比で2.9%上昇した。
国際収支の安定。国際収支はほぼバランスを維持し、外貨準備高が3兆ドル以上を維持した。
発展の基礎が堅固に
産業発展水準が持続的に向上した。食糧生産量は長年連続で7500万キロ以上を維持し、農業の基礎的な地位が強化された。製造業付加価値額は長年に渡り世界一で、工業が持続的に強大になった。昨年のサービス業付加価値額の対GDP比は53.9%で、2015年比で3.4ポイント増となった。
インフラ整備で優れた成績を収めた。昨年末の高速鉄道営業距離は3万5000キロ以上で、世界の高速鉄道の3分の2以上を占めた。高速道路の総延長は14万キロ以上で、世界一をキープした。5G商用化が着実に推進され、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、AIなどの現代情報技術が急発展した。「ネットワーク強国」の建設で確かな一歩を踏み出した。
中国経済は5年間に渡り前進を続け、世界経済に動力を注いだ。
国連貿易開発会議は最近の報告書の中で、今年の世界経済の成長率がマイナス4.3%になるが、中国経済はプラス成長を維持すると予想した。国連貿易開発会議の当局者は、中国は自国の経済規模を着実に拡大し、世界経済の回復にチャンスを提供するはずだと述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年10月1日