中国光大銀行の副総裁である曲亮氏は、1日に開かれた第16回「北京―東京フォーラム」の分科会で、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を背景とする世界経済の発展の先行き、世界経済の回復及び発展の促進における中日両国の役割をめぐり、次の観点を示した。
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が現在も続き、地政学的な混乱が続いている。これは世界のサプライチェーン、金融市場、投資家の自信に深い影響を及ぼし、世界経済の成長の見通しに非常に大きな不確実性をもたらしている。この状況を受け世界各国、特に中日両国は団結と協力を強化し、手を携え挑戦に対応する必要がある。中国は世界に先駆けて新型コロナウイルスの感染拡大を封じ込め、人民の命の安全を最大限に守り、また経済回復の前提条件と確かな基礎を固めた。中国経済はコロナ禍の中、感染症の衝撃と世界経済・政治の混乱を迎えながら高い強靭性と潜在力を示した。経済発展の今後の原動力と活力をさらに強化し、通年の経済発展の良好な成績を保障しただけでなく、国内大循環を主体とし国内・国際ダブル循環で相互促進する新構造を徐々に形成するため堅固な基礎を築いた。
新たな発展構造の形成には、高水準の対外開放が欠かせない。世界の百年に一度の大変動を迎え、金融機関である我々は高水準の開放により国際的な分業に深く参与し、国内と国際の共同発展の局面を形成する。また高水準の開放により技術革新、技術の進展を促進することで、製品・産業・産業チェーンのモデル転換と高度化を積極的に支え、国内大循環と国内・国際ダブル循環に尽きることなき原動力を注ぐ。私は先週、中国の南寧市で中国・ASEAN博覧会に出席した。現場で中国・ASEAN間の団結と協力、感染症の衝撃への対応、景気後退への対応の有益な模索を実感した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年12月1日