一、中国製造業購買担当者景気指数の変動状況
11月、中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は52.1で、前月より0.7ポイント上昇し、9カ月連続で景況感の分岐点である50を上回り、製造業の回復的成長が加速したことを示した。
企業規模別で見ると、大・中・小企業PMIはそれぞれ53.0、52.0、50.1で、前月より0.4、1.4、0.7ポイント上昇し、いずれも分岐点を上回った。
分類指数を見ると、製造業PMIを構成する5つの分類指数のうち、生産指数、新規受注指数、サプライヤー配送時間指数はいずれも分岐点より高く、原材料在庫指数、従業員指数はともに分岐点を下回った。
生産指数は54.7で、前月より0.8%ポイント上昇し、製造業生産量の増加が加速したことを示した。
新規受注指数は53.9で、前月より1.1ポイント上昇し、製造業の市場需要回復が加速していることを示した。
原材料在庫指数は48.6で、前月より0.6ポイント上昇し、製造業の主要原材料在庫の減少幅が縮小したことを示した。
従業員指数は49.5で、前月より0.2ポイント上昇し、製造業の雇用状況が小幅に改善したことを示した。
サプライヤー配送時間指数は50.1で、前月より0.5ポイント下がったが、分岐点を上回っており、製造業の原材料サプライヤーの納品時間が前月よりやや速くなったことを示している。